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外壁の色あせは放置して大丈夫?原因・塗装時期と色あせしにくい色の選び方

外壁の色あせは、紫外線や雨風などの影響を受け、塗膜が少しずつ劣化しているときに現れる変化のひとつです。

ただし、色あせがあるからといって、すぐに雨漏りしたり全面塗装が必要になったりするわけではありません。

大切なのは、色あせだけなのか、それともチョーキング、シーリングの割れ、ひび割れ、反り・浮きなどが同時に発生しているのかを確認することです。

この記事では、外壁の色あせを見つけたときの判断方法から、塗装を検討するタイミング、次回の塗り替えで色あせを目立たせにくくする色・塗料の選び方まで解説します。

この記事でわかること

  • 外壁の色あせだけなら慌てなくてよいケースと、早めに点検した方がよいケース
  • 塗装を検討すべき劣化症状(チョーキング現象など)の見分け方
  • 次の塗り替えで後悔しない、色あせしにくい色と塗料の選び方
  • 外壁塗装の費用目安と、信頼できる業者の見極め方
目次

まずはお家の状態をチェック!外壁の色あせは劣化のサインです

外壁の色褪せは、新築時や前回の塗装から時間が経過し、塗膜が劣化し始めたことを示す初期サインです。塗料は建物を雨水や紫外線から守る重要な役割を担っていますが、その機能が低下し始めている状態といえます。

特に日当たりの良い南面や西面から色褪せが始まることが多く、家全体の状態を把握する上で重要なチェックポイントとなります。

外壁の劣化サインについては、下記記事で詳しく紹介しています。

色あせか汚れか迷ったら「場所の違い」を比較する

色あせと汚れは見た目が似ていますが、発生する場所に違いがあります。

色あせは、紫外線が当たりやすい外壁面全体が均一に白っぽく見えるのが特徴です。

一方、汚れは雨水が流れるサッシの下や、排気ガスの影響を受けやすい道路側など、部分的に発生する傾向があります。

日当たりの良い面と悪い面を比較し、全体的に色が薄くなっていたり、方角によって色むらが見られたりする場合は、色あせの可能性を考えます。

新築時の色が分からないときは「日が当たりにくい場所」と比べる

「もともとこの色だったのか、それとも色あせたのか分からない」という場合は、外壁全体を見比べるだけでなく、軒下や庇の下、雨樋・配管の裏側なども確認してみてください。

こうした日光や雨が当たりにくい場所には、ほかの部分よりも元の色に近い状態が残っていることがあります。

たとえば、南面や西面の広い範囲は薄くなっているのに、軒下だけ色が濃く残っている場合は、紫外線などによる経年変化で色あせている可能性を考えます。

反対に、サッシの下だけ黒くなっている、縦方向に筋のような色の違いがある場合は、色あせではなく雨だれや汚れの可能性があります。

ただし、以前に部分補修や部分塗装をしている住宅では、色の違いだけでは判断できません。その場合は、色の変化だけでなく、チョーキング、目地やひび割れ、外壁材の反り・浮きなどもあわせて確認してください。

外壁の色あせは「色」だけで判断せず、ほかの劣化も確認する

外壁の色あせを見つけたときは、「どのくらい色が薄くなったか」だけで塗装時期を判断しないことが大切です。

創心ホームでは、外壁の劣化を確認するときは、見た目だけでなく実際に外壁を触り、塗膜や外壁材、目地などにほかの劣化サインが出ていないか確認することをおすすめしています。

実際に創心ホームの「外壁塗装の劣化サインチェックリスト」でも、色あせだけであれば緊急性は高くない一方、チョーキングが同時に見られる場合は早めの対処が必要と紹介しています。

色あせを見つけたときは、色の変化だけでなく、次のような劣化サインもあわせて確認してみてください。

1.まずは色あせの出方を確認する

施工当時と比べて外壁全体がくすんでいないか、日当たりの良い面と悪い面で色に差が出ていないかを確認します。

創心ホームの既存記事でも、日当たりの良い面と悪い面で色が不均一になっている場合は、紫外線による塗膜劣化が考えられると紹介しています。

新築時や前回の塗装時の色が分からない場合は、軒下など日光が当たりにくい場所と比較してみるのもひとつの方法です。

2.外壁を軽く触り、白い粉が付かないか確認する

次に、外壁を手のひらで軽くこすってみてください。

白っぽい粉が付く場合は「チョーキング(白亜化)」と呼ばれる塗膜の劣化サインです。

創心ホームでも、外壁の劣化チェックは「見るだけでなく触ることが重要」としています。特に白や淡い色の外壁では見た目だけではチョーキングが分かりにくいことがあるため、実際に触って確認することがポイントです。

3.ひび割れやシーリング(コーキング)も確認する

次に、外壁にひび割れがないか、サイディングの継ぎ目や窓まわりにあるシーリングにひび・痩せ・剥がれなどがないかを確認します。

特に注意したいのは、色あせだけではなく、こうした雨水の侵入経路になる可能性がある劣化が一緒に発生している場合です。

創心ホームの既存記事では、ひび割れについて「幅0.3mm未満」と「幅0.3mm以上」を分けて解説しており、幅0.3mm以上で深さのあるひびについては、専門業者への診断を推奨しています。

4.外壁材そのものに反り・浮きがないか確認する

最後に、サイディングなどの外壁材が波打っていないか、一部分だけ外側に反っていないか、浮いているところがないかを確認します。

創心ホームでは、サイディングの反り・浮きについて、外壁材が水分を吸収し、乾燥と吸湿を繰り返すことで変形したサインと説明しています。

反りが大きくなっている場合は、塗装だけでは対応できず、外壁材の部分交換や張り替えが必要になることもあります。

色あせを見つけたときは、次の表を目安にすると現在の状態を整理しやすくなります。

外壁の状態 確認したいポイント 次の行動の目安
色あせだけが見られる チョーキングやひび割れなどがないか すぐに全面塗装と判断せず、ほかの劣化も確認する
色あせ+チョーキング 外壁を触ると白っぽい粉が付く 塗膜の劣化サインとして塗り替えを検討する
ひび割れ・シーリング劣化もある ひびの幅、シーリングのひび・痩せ・剥がれ 雨水の侵入につながる箇所がないか詳しく確認する
反り・浮きもある サイディングが波打つ、外側へ反っている 塗装だけで対応できる状態か専門業者に確認する

当社が相模原市で点検した50件の外壁状態

当社では、2025年7月〜2026年7月に相模原市で現地調査を行った戸建て50件について、外壁の状態を確認しました。

現地調査では、担当者が外壁を目視で確認するだけでなく、実際に外壁を触ってチョーキングの有無を確認し、ひび割れやシーリングの状態もあわせて確認しています。

50件のうち、外壁の色あせが確認された住宅は45件でした。色あせが見られた住宅では、チョーキングやシーリング劣化、ひび割れが同時に確認されたケースもありました。

確認した状態 件数 色あせが確認された45件に占める割合
色あせあり 45件 100%
色あせ+チョーキング 30件 66.7%
色あせ+シーリング劣化 15件 33.3%
色あせ+ひび割れ 12件 26.7%

※同じ住宅で複数の劣化症状が確認されている場合があります。

今回確認した45件では、色あせと同時に見られた症状の中で、最も多かったのがチョーキングでした。一方、シーリング劣化やひび割れはチョーキングほど多くありませんでした。

この結果から、色あせを見つけたときは、まず外壁表面を触ってチョーキングの有無を確認し、そのうえでシーリングやひび割れを見ると、現在の劣化状態を整理しやすいと考えています。

ただし、これは今回調査した45件で確認された傾向です。シーリングの大きな割れや深いひび割れがある場合は、件数が少なくても雨水の侵入につながる可能性があるため、発生頻度ではなく症状の程度を優先して判断します。

また、色あせが見られたすべての住宅でチョーキングなどの劣化が確認されたわけではありません。そのため当社では、色の変化だけで全面塗装が必要と判断せず、チョーキング、シーリング、ひび割れなどをあわせて確認したうえで塗装時期を判断しています。

北側や日陰の外壁にコケ・藻がないかも確認する

北側や日陰になりやすい外壁では、色あせだけでなく、緑色や黒っぽい苔(コケ)・藻が発生していないかも確認してみてください。

創心ホームの「外壁塗装の劣化サインチェックリスト」では、コケ・藻の発生について、塗膜の防水性が低下して外壁が水分を保持しやすくなっているサインのひとつとして紹介しています。

特に北面や日陰、近くに木がある場所などはコケ・藻が発生しやすいため、色あせを確認するときに一緒に見ておくとよいでしょう。

ただし、コケ・藻があるだけで「すぐに全面塗装が必要」と判断するのではなく、チョーキングやひび割れ、シーリングの劣化などが同時に発生していないかも確認することが大切です。

外壁の劣化サインについて詳しく知りたい方は、下記の外壁塗装の劣化サインチェックリストも参考にしてください。

色あせ以外の劣化も進んでいる場合に注意したい4つのリスク

色あせだけで、すぐに雨漏りや外壁内部の腐食につながるわけではありません。

注意したいのは、色あせに加えてチョーキング、ひび割れ、シーリングの剥離、外壁材の反り・浮きなどが進んでいるケースです。

これらの症状を長期間放置すると、外壁材への吸水や雨水の侵入につながり、補修範囲が広がる可能性があります。

ここでは、色あせ以外の劣化も進行している場合に考えられるリスクを整理します。

リスク1:ひび割れやシーリングの劣化から雨水が入り込む可能性がある

色あせだけですぐに雨漏りが起こるわけではありません。

注意したいのは、外壁のひび割れやシーリングの割れ・剥離など、雨水が入り込む経路になる可能性がある劣化が発生している場合です。

こうした症状を放置すると、雨水が外壁材や内部へ入り込み、補修が必要な範囲が広がる可能性があります。

リスク2:雨水が入り込むと壁内部まで劣化する可能性がある

外壁のひび割れやシーリングの劣化などから雨水が入り込む状態が続くと、壁内部の木材や断熱材に影響する可能性があります。

木材が長期間湿った状態になると、腐朽やシロアリ被害につながることもあるため、雨水の侵入が疑われる症状は放置せず、早めに状態を確認することが大切です。

リスク3:補修費用が高額になり、経済的負担が増える

外壁の劣化が軽いうちであれば、塗装や部分的な補修で対応できる場合があります。

しかし、劣化が進行し、雨漏りや内部の腐食にまで発展すると、外壁の張り替えや構造躯体の補修といった大規模なリフォームが必要になります。

その結果、塗装だけで対応できる場合と比べて補修範囲が広がり、費用が大きくなる可能性があります。

リスク4:建物の美観が損なわれる

外壁の色あせや汚れが目立つと、建物全体が古びた印象になり、美観を損ねることがあります。

また、売却を検討する場合にも、外観や建物のメンテナンス状態は確認される要素のひとつです。

そのため、色あせだけで塗装を急ぐ必要はありませんが、ほかの劣化症状も確認しながら適切にメンテナンスすることが大切です。

なぜ外壁は色あせするの?主な原因を解説

外壁の色褪せは、時間の経過とともに避けられない現象ですが、そのメカニズムを知ることで対策を立てやすくなります。

色褪せを引き起こす原因は一つではなく、紫外線、雨、汚染物質、そして立地環境など、様々な要因が複雑に絡み合っています。

原因1:紫外線による塗料の顔料破壊

外壁の色あせにおける最大の原因は、太陽光に含まれる紫外線です。

塗料の色は「顔料」と呼ばれる色の成分によって作られています。

この顔料の化学的な結合が、長期間にわたって紫外線のエネルギーを受け続けることで破壊され、本来の色を維持できなくなってしまいます。

これが色あせの正体であり、特に日当たりの良い南面や西面で劣化が早く進む傾向にあります。

原因2:熱や雨水による塗膜の劣化

外壁は紫外線だけでなく、太陽光による熱や雨水の影響も繰り返し受けています。

日中に外壁表面の温度が上がり、夜間に下がるという温度変化や、雨によって濡れて乾燥する状態が繰り返されることで、塗膜は少しずつ劣化していきます。

また、道路沿いでは排気ガスや埃、湿気の多い場所ではコケ・藻などが付着し、実際の色あせ以上に外壁がくすんで見えることもあります。

そのため、外壁の色が変わったときは、「塗料そのものが色あせたのか」「汚れによって色が変わって見えているのか」を分けて確認することが大切です。

原因3:立地や方角など住まいの環境

建物の置かれている環境も、色あせの進行速度に大きく影響します。

例えば、紫外線を遮るものが少ない南向きや西向きの壁は、他の面よりも早く色あせが起こります。

また、海が近く潮風に当たる場所や、工場地帯の近くなど、特定の物質に晒されやすい環境も、塗膜の劣化を早める原因となり得ます。

塗装して数年しか経っていないのに色あせた場合は施工時の情報も確認する

外壁塗装をしてから数年しか経っていないのに色の変化が気になる場合は、通常の経年劣化だけでなく、使用した塗料や色、日当たり、施工時の条件なども確認してみてください。

ただし、「塗装後1〜3年で色あせたから施工不良」と年数だけで判断することはできません。濃い色は艶や色の変化を感じやすいことがあり、南面や西面など紫外線を受けやすい場所では、ほかの面との差が目立つ場合もあります。

気になる場合は、施工時の見積書や仕様書を確認し、「使用した塗料の商品名」「塗装した色」「施工時期」「保証内容」が分かる状態にしておくと、施工会社へ相談しやすくなります。

また、施工中の写真が残っている場合は、下塗り・中塗り・上塗りなどの工程も確認してください。

色あせだけで原因を決めつけず、チョーキングや塗膜の剥がれ、膨れなどが一緒に出ていないかも確認し、施工から短期間で明らかな変化がある場合は、施工会社へ現状を確認してもらうことをおすすめします。

外壁材によって「塗装を急ぐべき状態」は違う

外壁の色あせを見つけたときは、色の薄さだけで塗装時期を判断するのではなく、「何の外壁材に、どの症状が一緒に出ているか」を確認することが大切です。

創心ホームでは、外壁材ごとに次のように考えます。

外壁材 色あせのみの場合 同時に確認すべき症状 判断の考え方
窯業系サイディング 経過を観察する チョーキング、シーリングの割れ・剥離、反り・浮き 色あせのみなら急がない。シーリングや反りがある場合は補修を優先
モルタル 経過を観察する 窓まわり等のひび割れ、塗膜の浮き・剥がれ 色の変化より、雨水浸入の原因となるひび割れの有無を優先確認
金属系・ガルバリウム 経過を観察する 傷、錆、塗膜の剥がれ、固定部の腐食 色あせよりも錆を重視。錆がある場合は下地の状態を見て補修方法を決定

ここで覚えておいていただきたいのは、「色あせ=全面塗装」ではないということです。

たとえば同じ色あせでも、窯業系サイディングでシーリングが割れている住宅と、金属系サイディングで錆が出ている住宅では、先に確認すべき場所も必要になる補修も違います。

反対に、外壁全体に多少の色あせがあっても、手に粉が付かず、目地・ひび割れ・反り・浮き・錆などが見られなければ、色の変化だけを理由に全面塗装を急ぐ必要がないケースもあります。

そのため、色あせを見つけたときは、

「何色まで薄くなったか」ではなく、「外壁材は何か」「ほかの劣化が一緒に出ていないか」

の2点を確認してください。

塗装で済む状態なのか、先に目地や外壁材の補修が必要なのかを分けて考えることで、必要のない工事や、反対に必要な補修の見落としを防ぎやすくなります。

次の塗り替えで後悔しない!色あせしにくい色の選び方

外壁塗装は大きな費用がかかるため、一度の塗り替えでできるだけ長く美しい状態を保ちたいものです。

色褪せしにくい色や塗料を選ぶことは、メンテナンスの手間とコストを抑える上で非常に重要です。

ここでは、次の塗装で後悔しないための色選びのコツと、塗料を選ぶときのポイントを解説します。

色あせが目立ちにくい色:白・ベージュ・グレーなど

白・ベージュ・薄いグレーなどの淡い色は、年月が経ったときの色の変化が比較的目立ちにくい傾向があります。

ただし、色あせが目立ちにくくても、雨だれやコケなどの汚れが目立つ場合があるため、色だけで判断しないことが大切です。

「色あせしにくい色」と「劣化が目立ちにくい色」は別

外壁の色選びで注意したいのが、「塗料として色が変化しにくいこと」と「年月が経ったときに外観の変化が目立ちにくいこと」は同じではないという点です。

白やベージュ、薄いグレーなどは、多少色が変化しても新築時との差を感じにくい一方、雨だれやコケなどの汚れが目立つことがあります。

反対に、ネイビーや黒い外壁は新築時には引き締まって見えますが、艶が落ちたりチョーキングが発生したりすると、施工時との差を感じやすくなります。

茶色も、濃いブラウンほど日当たりの良い面と日陰の面との差が分かりやすくなることがあります。

当社では「色・汚れ・経年後の見え方」の3つで考えます

外壁の色を決めるときは、「色あせしにくいか」だけで決めないことをおすすめします。

創心ホームでは、次の3つを分けて考えます。

  1. 色の変化が目立ちにくいか

    白・ベージュ・薄いグレーなどの淡い色は、年月が経ったときの色の変化を比較的感じにくい傾向があります。

  2. 汚れやコケが目立ちにくいか

    色あせが目立ちにくい色でも、雨だれ・砂埃・コケとの色差が大きければ、外観の変化は気になることがあります。

  3. 艶が落ちたときに違和感が出ないか

    黒・ネイビー・濃いブラウンなどは施工直後には引き締まって見えますが、年月が経って艶が落ちたり、白っぽいチョーキングが出たりすると変化を感じやすくなります。

そのため、「一番色あせしにくい色は何色か」だけで考えるより、年月が経過したときに自分がどのような変化を気にしそうかを基準に選んだ方が、後悔しにくくなります。

創心ホームでは、色選びの相談を受けた際、おおむね次のように整理して考えます。

経年変化の見え方 汚れ 艶落ち・チョーキング 選ぶときの考え方
変化を感じにくい 雨だれなどが目立ちやすい 比較的目立ちにくい 明るさを優先したい方向け
ベージュ 変化を感じにくい 比較的なじみやすい 比較的目立ちにくい 経年変化を目立たせたくない場合に選びやすい
薄いグレー 変化を感じにくい 砂埃などがなじみやすい 比較的目立ちにくい 色あせと汚れの両方が気になる場合に検討しやすい
ネイビー・黒 色の差や艶の変化を感じやすい 白っぽい汚れが目立つことがある 白っぽいチョーキングが目立ちやすい 新築時の印象より、経年後の見え方まで確認して選ぶ
濃いブラウン 日当たりによる色の差が見えやすいことがある 汚れの種類によって目立ち方が変わる 艶が落ちると印象が変わりやすい 大きな塗板や家全体で確認してから決める

色あせの目立ちにくさを優先するなら淡色が選びやすいものの、「汚れの目立ちにくさ」「艶が落ちたときの見え方」「屋根やサッシとの相性」まで含めると、適した色は住宅ごとに変わります。

創心ホームでは、ご自宅の写真を使い、外壁だけでなく屋根・雨樋・雨戸・軒天まで含めたカラーシミュレーションができます。濃色を検討している場合ほど、外壁単体ではなく家全体で確認してから決めることをおすすめします。

外壁カラーシミュレーションについて詳しく確認する。

施工3年後の外壁を確認した事例

当社では、施工直後の色だけではなく、数年経過したときに、色・艶・汚れ・チョーキングなどがどのように変化しているかも確認しています。

相模原市で2023年に施工した住宅では、モルタル外壁をベージュに塗装し、ロックペイントの「ハイパービルロックセラ」を使用しました。

施工から3年後に外壁の状態を確認した結果は、次のとおりです。

項目 内容
施工年 2023年
地域 相模原市
外壁材 モルタル
外壁の色 ベージュ
使用塗料 ロックペイント「ハイパービルロックセラ」
確認時期 施工から3年後
艶の変化 施工時より少し落ち着いていた
方角による違い 特に確認できず
チョーキング なし
汚れ・コケ なし

この住宅では、施工から3年時点で大きな色の変化は確認されず、施工直後と比べて艶が少し落ち着いている状態でした。

また、南面・西面・北面による大きな差はなく、チョーキングや目立った汚れ、コケも確認されませんでした。

このように、外壁の経年変化を見るときは、「色が薄くなったか」だけではなく、艶・汚れ・チョーキング・方角による違いまで分けて確認することが大切です。

※2023年施工・相模原市。施工3年後のモルタル外壁。ベージュ色、ハイパービルロックセラを使用。

築40年・前回塗装から15年経過した住宅の施工事例

当社では、色や塗料を選ぶ際に、色あせの目立ちにくさだけでなく、施工前の劣化状態や前回塗装からの経過年数、お客様が今後どのような外観を維持したいかも確認しています。

実際に施工した築約40年の住宅では、前回の外壁塗装から約15年が経過しており、施工前には外壁全体でチョーキングが確認されていました。

項目 内容
築年数 約40年
前回塗装からの経過年数 約15年
施工前の状態 外壁全体にチョーキング
ひび割れ あり
シーリング劣化 なし
塗料選定の理由 汚れの付着をできるだけ抑えたい
色選定の理由 施工前と同じ色にしたい
お客様の希望 既存の建物の雰囲気を保ちたい

この住宅では、単に「色あせしにくい色」を選ぶのではなく、外壁の劣化状態と、お客様の「既存の雰囲気を保ちたい」「汚れの付着を抑えたい」という希望を踏まえて、色と塗料を選びました。

外壁塗装では、色だけでなく、

  • 現在どのような劣化が出ているか
  • 前回塗装から何年経過しているか
  • 現在の外観をどの程度残したいか
  • 今後どのような汚れや経年変化を抑えたいか

まで整理してから、塗料と色を決めることが重要です。

※築約40年・前回塗装から約15年経過した住宅の施工前外壁。

鮮やかな色や濃い色は経年変化が目立つことがある

赤・黄・紫・緑などの鮮やかな色や、黒・ネイビーなどの濃い色は、淡い色と比べて年月が経ったときの色や艶の変化を感じやすいことがあります。

ただし、「赤だから必ず早く色あせる」というように、色名だけで耐候性が決まるわけではありません。実際の色持ちは、使用する顔料や塗料の種類、日当たり、立地条件などによっても変わります。

鮮やかな色や濃い色を選びたい場合は、色だけで判断せず、使用する塗料の耐候性や、年月が経ったときの見え方まで確認して選ぶことが大切です。

外壁だけで決めない|屋根・サッシまで含めて色を選ぶ

外壁の色を選ぶ際は、壁の色だけを見るのではなく、屋根の色や窓のサッシ、玄関ドア、雨樋など、家全体のパーツとのバランスを考えることが重要です。全体の調和を考慮せずに色を選ぶと、ちぐはぐな印象になってしまう可能性があります。

創心ホームでは、ご自宅の写真を使ったカラーシミュレーションを行っています。

外壁だけでなく、屋根や雨樋、雨戸、軒天なども含めて色を変更できるため、「外壁単体では良かったのに、屋根と組み合わせたら重く見える」といった失敗を事前に避けやすくなります。

特にネイビー・黒・濃い茶色などを選びたい場合は、小さな色見本だけで決定せず、家全体に色を当てた状態を一度確認してから選ぶことをおすすめします。

色あせを抑えたい場合は「色」だけでなく次回の塗り替え時期まで考えて塗料を選ぶ

外壁の色あせをできるだけ目立たせたくない場合、色選びだけでなく「次回は何年後に塗り替える予定なのか」まで考えて塗料を選ぶことが大切です。

創心ホームでは、外壁塗装で実際に使用している塗料を、耐候性や今後のメンテナンス計画に合わせて次のように提案しています。

塗料・仕様 創心ホームでの期待耐用年数 このような方に向いています
ラジカルシリコン塗料「ハイパービルロックセラ」 10〜12年 10年前後を目安に定期的なメンテナンスを考えている
無機塗料「リアクーコートアクア」 15〜20年 次回の塗り替えまでの期間をできるだけ長くしたい
ラジカルシリコン2回+無機クリア2回の5度塗り 20〜25年 長期間同じ家に住む予定で、将来の塗り替え回数をできるだけ減らしたい

ここで注意していただきたいのは、「耐用年数が長い塗料を使えば、どの色を選んでも同じようにきれいに見え続ける」というわけではないことです。

塗膜自体の耐候性が高くても、黒やネイビーなどの濃色では、艶の変化や白っぽいチョーキングが淡色より気になりやすいことがあります。

そのため創心ホームでは、

「希望する色」→「経年後の見え方」→「次に塗り替える時期」

の順番で考えることをおすすめしています。

たとえば「10年程度でまた色を変えたい」という場合と、「今の家に長く住むので塗り替え回数を減らしたい」という場合では、適した塗料は同じとは限りません。

色あせを後悔しにくくするには、単純に「一番耐久性の高い塗料」を選ぶのではなく、色・耐候性・今後のメンテナンス計画の3つを合わせて決めることが重要です。

外壁の色あせを補修する最適なタイミング

外壁の色あせに気づいたとき、いつ補修や塗装を行うべきか悩む方は少なくありません。

適切なタイミングを逃すと、建物の劣化を進行させてしまう可能性があります。

ここでは、外壁補修の最適なタイミングを見極めるためのポイントについて解説します。

塗り替え時期は築年数よりも劣化症状で判断する

「新築から10年」は塗り替えを考える一つの目安ですが、実際の時期は外壁の状態によって異なります。

色あせだけで判断せず、チョーキング、ひび割れ、シーリングの劣化、反り・浮きなどが同時に出ていないかを確認し、塗装時期を判断してください。

外壁塗装に適した季節と避けるべき時期

外壁塗装は春や秋が比較的工事を進めやすい季節ですが、「冬だから塗装できない」「梅雨だから必ず失敗する」というわけではありません。

重要なのは季節そのものより、施工する日の気温・湿度・降雨・結露などの条件です。

一般的な塗料では、気温5℃以上・湿度85%未満が施工条件の目安とされています。また、雨が降っているときや、外壁表面に結露が発生している状態では塗装できません。

冬場は朝夕の気温低下や結露、梅雨時期は雨によって施工できない日が増えるため、結果として工期が延びる可能性があります。

そのため塗装時期を決める際は、「何月がベストか」だけではなく、施工業者が当日の気象条件を確認し、無理に工程を進めないかを見ることも重要です。

外壁の色あせ補修にかかる費用相場

外壁の色あせを補修する際、最も気になるのが費用です。

外壁塗装は、足場の設置や複数の工程が必要なため、決して安いリフォームではありません。

費用の内訳や相場を事前に把握し、適切な予算計画を立てることが重要です。

当社の外壁全面塗装の費用目安

創心ホームの外壁全面塗装プランでは、外壁面積100㎡の場合、ラジカルシリコン塗料を使用するスタンダードプランが税込698,000円、無機塗料を使用するプレミアムプランが税込898,000円です。

さらに、下塗り+ラジカルシリコン2回+無機クリア2回で仕上げる5度塗りプランは税込998,000円となっています。いずれも建物の状態によって必要な補修内容は変わり、足場費用は別途必要です。

重要なのは、色あせだけを見て工事金額を判断しないことです。

同じ外壁面積でも、シーリングの打ち替え、ひび割れ補修、下地処理、付帯部の塗装などが必要かどうかで総額は変わります。

そのため見積もりでは「どの塗料を使うか」だけではなく、「塗装前にどの補修を行うのか」まで確認してください。

下記のページで外壁塗装のプラン紹介を行っています。

見積書は「塗料の価格」だけで比較しない

複数の業者から見積もりを取る際は、総額だけではなく、その内訳を詳しく確認することが大切です。

見積書には、塗料代のほかに「足場代」「高圧洗浄費」「下地処理費」「人件費(作業費)」などが含まれます。

塗料のグレードを下げて価格を安く見せたり、重要な下地処理の工程を省いたりする業者も存在するため、各項目が適正な価格で計上されているかを見極める必要があります。

信頼できる塗装業者の選び方3つのポイント

安心して外壁塗装を任せられる業者を選ぶには、いくつかのポイントがあります。

まず、建設業許可や塗装技能士といった公的な資格を保有しているかを確認しましょう。

次に、見積書の内訳が詳細で、劣化状況や工事内容について丁寧に説明してくれることも重要です。

最後に、過去の施工事例が豊富で、工事後の保証制度がしっかりしている業者を選ぶと、万が一の際も安心なリフォームにつながります。

外壁の色あせに関するよくある質問

外壁の色あせに関して、住宅所有者から寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。

塗装を検討する際の参考にしてください。

外壁の色あせに加えてチョーキング現象も起きています。すぐに塗装すべきですか?

チョーキングは、塗膜表面の劣化が進んでいることを確認できるため、塗り替えを考え始めるサインのひとつです。

ただし、チョーキングがあるからといって、すぐに雨漏りが発生するわけではありません。

ひび割れやシーリングの劣化、外壁材の反り・浮きなども確認し、外壁全体の状態から塗装時期を判断しましょう。

色あせしにくい外壁の色は何色ですか?おすすめの塗料も知りたいです

外観の変化を目立たせにくいという点では、白・ベージュ・薄いグレーなどの淡い色が選びやすいです。

一方、黒やネイビーなどの濃い色は、塗料の種類によって耐候性は異なるものの、艶が落ちたり白っぽいチョーキングが発生したりすると、施工直後との差を感じやすくなります。

そのため、「何色が一番色あせしにくいか」だけではなく、汚れの目立ちにくさや艶が落ちたときの見え方まで含めて選ぶことをおすすめします。

塗料についても、色だけでなく耐候性を確認することが重要です。次回の塗り替え時期や予算も含めて、自宅に合った塗料を選びましょう。

外壁の色あせは部分的な補修で対応できますか?

部分補修で対応できるケースもありますが、色あせの原因が紫外線による経年劣化の場合、補修した場所と周囲の外壁で色の差が出やすいため注意が必要です。

一方、傷や局所的な剥がれなど、劣化範囲が限定されている場合は部分補修が適していることもあります。

判断するときは、「部分的に色が変わっているのか」「外壁面全体が同じように薄くなっているのか」を確認してください。

南面や西面の外壁全体に色あせやチョーキングが広がっている場合は、部分補修を繰り返すより、外壁面全体の塗り替えを検討した方がよいケースが多くなります。

まとめ

外壁の色あせは、美観の変化だけでなく、塗膜が紫外線や雨風などの影響を受けて経年変化していることを確認できる初期サインのひとつです。

色あせに加えてチョーキングやひび割れ、シーリングの劣化、外壁材の反り・浮きなどが見られる場合は、塗り替えや点検を検討しましょう。

次の塗装で後悔しないためには、色あせの目立ちにくさだけで色を決めるのではなく、汚れや艶の変化、塗料の耐候性、次回のメンテナンス時期まで含めて考えることが大切です。

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