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塗装屋のプロが解説!外壁塗料の種類と価格・耐用年数比較マップ【シリコンvsラジカル】

こんにちは!相模原市で地域密着、屋根工事と外壁塗装を行っている創心ホームの佐藤です。

「そろそろ家の塗り替え時期かな…」と思って見積もりを取ってみたものの、こんな風に頭を抱えていませんか?

「シリコン、フッ素、ラジカル制御…カタカナばかりで何が違うのかサッパリ分からない!」
「A社はシリコンを勧めてくるけど、B社はフッ素がいいと言う。どっちが正解?」
「高い塗料なら長持ちするの?それともボッタクリ?」
そのお悩み、痛いほどよく分かります。
私たちのもとにも、相模原市内のお客様から毎日のように「塗料の種類が多すぎて選べない」というご相談が寄せられます。
外壁塗装は、100万円近くかかる大きな買い物です。車選びなら試乗ができますが、塗装は「塗ってみるまで分からない」。だからこそ、失敗への恐怖が大きいですよね。

そこで今回は、現場の最前線にいるプロとして、「外壁塗料の種類の違い」と「本当にコスパの良い選び方」を、専門用語をできるだけ使わずに、徹底解説します。

ネット上の「おすすめランキング」には書かれていない、ここだけの本音もお話しします。
読み終わる頃には、あなたはもう「塗料選びの達人」になっているはずです。ぜひ最後までお付き合いください。

まずは基礎知識!塗料の「価格」と「寿命」は何で決まる?

いきなり個別の塗料の説明に入る前に、まずは基本の「キ」を押さえておきましょう。これを知っているだけで、悪徳業者の口車に乗せられなくなります。

外壁用の塗料は、主に以下の成分でできています。

    1. 顔料(がんりょう):色をつける成分。
    2. 添加剤(てんかざい): 防カビ剤や乾燥を早める成分など。
    3. 合成樹脂(ごうせいじゅし): 防カビ剤や乾燥を早める成分など。
    4. 水またはシンナー:液体にして塗りやすくするための希釈材(乾くと蒸発します)。

この中で、塗料の「グレード(寿命と価格)」を決める最も重要な要素が「3. 合成樹脂」です。

この中で、塗料の「グレード(寿命と価格)」を決める最も重要な要素が「3. 合成樹脂」です。

つまり、「シリコン塗料」というのは「シリコン樹脂が入っている塗料」、「フッ素塗料」は「フッ素樹脂が入っている塗料」のこと。
この樹脂が紫外線や雨風にどれだけ強いかによって、「何年持つか(耐用年数)」と「いくらかかるか(価格)」が変わってくるのです。

なぜ「安い塗料」を選んではいけないのか?

「とりあえず綺麗になればいいから、一番安い塗料で!」
そうおっしゃるお客様もいますが、私は必ず一度引き止めます。なぜなら、「トータルコスト(生涯費用)」が高くなるからです。
外壁塗装には、塗料代だけでなく「足場代(約15〜20万円)」がかかります。

    1. 安い塗料(寿命7年): 21年間で3回塗り替えが必要。足場代も3回分。
    2. 高品質の塗料(寿命15年): 21年間で1〜2回の塗り替えで済む。足場代が浮く。

長期的に見れば、ある程度グレードの高い塗料を選んだ方が、結果的に数百万円単位で得をすることもあるのです。これが「コスパ」の正体です。

主要塗料4選+αを徹底解剖!それぞれの特徴と真実

現在、日本の外壁塗装市場で使われている主な塗料は4種類です。
アクリルやウレタンといった昔の塗料は、耐久性が低すぎる(5〜7年)ため、今の住宅塗装ではほとんど使われません。ここでは、検討すべき「主役級」の塗料たちを紹介します。

1. シリコン塗料:長年の「スタンダード」

    1. 耐用年数: 10〜12年
    2. 価格帯: 低〜中

特徴:10年前までは「迷ったらシリコン」と言われるほどの王道でした。価格と耐久性のバランスが良く、最も多くの家で使われてきました。
ただ、最近は技術の進化により、後述する「ラジカル」にお株を奪われつつあります。「とにかく初期費用を抑えたい」という方には今でも選ばれています。
注意点: シリコン塗料と一口に言っても、含有量によってピンキリです。激安のシリコンはアクリルに近い性能しかない場合もあるので、メーカー名がはっきりした塗料を選びましょう。

2. ラジカル制御型塗料:現在の「コスパ最強王者」

    1. 耐用年数: 12〜15年
    2. 価格帯: シリコンとほぼ同じ〜やや高い

特徴:今、私が最もおすすめすることが多いのがこれです。
「ラジカル」とは、塗料の成分が紫外線に当たって発生する劣化エネルギー(塗膜を破壊する悪者)のこと。このラジカルの発生を抑える技術を使った塗料です。
すごいのは、「価格はシリコン並みなのに、耐久性はシリコン以上(フッ素に迫る)」という点。
まさに技術革新の賜物。2025年現在、最もコストパフォーマンスに優れた塗料と言えるでしょう。

3. フッ素塗料:ワンランク上の「高級品」

    1. 耐用年数:15〜20年
    2. 価格帯: 高い

特徴:東京スカイツリーや六本木ヒルズなどの鉄骨にも使われる、非常に耐久性の高い樹脂です。
紫外線に強く、長期間ツヤを保ちます。「一度塗ったら、しばらくは塗り替えたくない」という忙しい方や、大きな家にお住まいの方に人気です。
屋根は外壁よりも紫外線を浴びて劣化が激しいので、「壁はラジカル、屋根はフッ素」という組み合わせも定番です。

4. 無機(むき)塗料:最強硬度の「最高級品」

    1. 耐用年数:20〜25年
    2. 価格帯:非常に高い

特徴:ガラスや石などの「無機物」を配合した塗料です。ガラスが紫外線で劣化しないのと同じで、半永久的とも言える耐久性を誇ります。
藻やコケがつきにくく、燃えにくいのも特徴。
「子供に家を残したい」「これでもう最後の塗装にしたい」という方には最適ですが、塗膜が硬いため、ひび割れしやすいモルタルの壁には不向きな場合もあります(弾性機能付きのものを選ぶ必要があります)。

【プロ作成】耐用年数と価格のバランスマップ

ここまで読んで、「結局どれがお得なの?」と思った方のために、分かりやすいバランスマップ(概念図)を言葉で説明します。


想像してみてください。縦軸が「耐久性」、横軸が「価格」です。

    1. 右上のゾーン(高耐久・高価格):ここに位置するのが「無機塗料」と「フッ素塗料」。
      初期費用は高いですが、20年先を見据えるとトータルの手間とコストは下がります。
    2. こんな人向け: 資金に余裕がある、家を長持ちさせたい、資産価値を維持したい。
    3. 中央のゾーン(中耐久・中価格): ここに位置するのが「ラジカル制御型塗料」。
      価格は左下のシリコン寄りなのに、耐久性は右上のフッ素寄りに位置しています。
      この「美味しいとこ取り」の位置にいるのが、ラジカルが人気の理由です。
    4. こんな人向け: コスパ重視、失敗したくない、標準的なグレードがいい。
    5. 左下のゾーン(低耐久・低価格): ここに位置するのが「シリコン塗料」や「ウレタン塗料」。
      とにかく今の出費を抑えたい場合に選びます。
    6. こんな人向け: あと数年で建て替える予定、売却予定、予算がどうしても厳しい。

【結論】
特に事情がない限り、第一選択肢は「ラジカル制御型塗料」です。
予算に余裕があれば「フッ素」、最高を求めるなら「無機」。
この基準で選べば、まず大失敗することはありません。

相模原市の気候にベストマッチな塗料は?

さて、ここからが「地域密着店」としての腕の見せ所です。
塗料選びは、ただ性能表を見るだけでは不十分。「その地域の気候に合っているか」が非常に重要です。
私たち相模原市民なら誰もが知っている、この街特有の気候特性がありますよね。

1. 相模原の夏はとにかく「暑い」!

相模原市は内陸性の気候で、夏場の最高気温は横浜や湘南エリアよりも高くなる傾向があります。アスファルトの照り返しも強く、家の外壁や屋根は触れないほどの高温になります。
この熱は、室内の温度上昇に直結し、エアコン代を跳ね上げます。
★おすすめ機能:遮熱(しゃねつ)塗料
太陽光(赤外線)を反射して、表面温度の上昇を抑える塗料です。
これを屋根や外壁に塗るだけで、室温が2〜3度下がることもあります。相模原の猛暑対策として、今や必須級の機能です。
「ラジカル制御型の遮熱塗料」や「フッ素の遮熱塗料」など、各グレードに遮熱機能付きのものがありますので、ぜひ検討してください。

2. 緑区や河川近くは「湿気とコケ」に注意

緑区(津久井、相模湖方面)や相模川沿いのエリアは、自然が豊かですが、その分湿気が多くなります。
北側の壁や、風通しの悪い場所に「緑色のコケ」や「黒カビ」が生えているお宅をよく見かけませんか?
これは見た目が悪いだけでなく、根を張って外壁材そのものを傷めてしまいます。
★おすすめ機能:防藻・防カビ・親水性(しんすいせい)
バイオ洗浄で菌を根こそぎ落とした上で、強力な防カビ成分が入った塗料を選びましょう。
また、「親水性」のある塗料(雨水が汚れの下に入り込み、汚れを洗い流す機能)を選ぶと、雨が降るたびに家が勝手に綺麗になります。これを「セルフクリーニング機能」と呼びます。

【重要】あなたの「ライフプラン」で塗料を決める

最後に、最も重要なアドバイスをします。
それは、「これから先、その家に何年住むつもりですか?」という問いかけです。
最高の塗料が、すべての人にとって正解とは限りません。
ご家族のライフプランに合わせて選ぶのが、真のプロの提案です。

ケースA:子育て世代(30〜40代)・永住予定

    1. 状況: これから子供が成長し、教育費がかかる。家にはあと30年以上住む。
    2. おすすめ: ラジカル制御 または フッ素
    3. 理由: 子供にお金がかかる時期に、頻繁に塗装工事をしたくありません。15年ごとのサイクルにして、塗り替え回数を減らすのが賢明です。

ケースB:シニア世代(60代〜)・終の棲家

    1. 状況: 退職金でリフォーム。もう面倒な工事はしたくない。
    2. おすすめ: 無機塗料
    3. 理由: 「これが人生最後の塗り替え」にするために、最強の塗料を選びましょう。20年以上美観を保てるので、老後も安心してお過ごしいただけます。

ケースC:近々建て替え・売却予定、あるいは借家

    1. 状況: あと5〜6年持てばいい。見た目だけ綺麗にしたい。
    2. おすすめ: シリコン(安価なタイプ)
    3. 理由: 長持ちさせる必要がないので、高機能な塗料はオーバースペックです。最低限の防水機能と美観を確保できればOKです。

まとめ:塗料選びは「家計防衛」です

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
シリコン、ラジカル、フッ素、無機…。それぞれの違いと、選び方の基準が見えてきたでしょうか。
外壁塗装は、単に色を塗るだけでなく、「大切なお家を雨風から守り、資産価値を維持するための投資」です。
そして、正しい塗料選びは、将来のメンテナンスコストを削減する「家計防衛」でもあります。
「うちは相模原の〇〇地区だけど、どの塗料が合うの?」
「予算100万円以内で、できるだけ長持ちさせたいんだけど…」
そんな具体的なご相談があれば、ぜひ私たち創心ホームにお声がけください。

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私たちは、「ただ高い塗料」を売りつけるようなことは絶対にしません。
お客様の現在のご予算、将来のライフプラン、そしてお家の立地条件をじっくり伺った上で、
「松・竹・梅」の3〜5パターンのプランを作成し、ご提案させていただきます。
「ご予算とライフプランに合わせた最適な塗料をご提案します」

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