外壁塗装工事 塗装箇所用語集外壁塗装のプロが解説!
外壁塗装を検討する際、「軒天」や「破風」など、聞き慣れない専門用語を耳にすることがあります。これらの名称や役割を事前に知っておくことで、業者との打ち合わせがスムーズになり、より安心して工事を進めることができます。外壁塗装でよく使われる各箇所の名称と役割を、部位ごとに分かりやすく解説します。
外壁関連
家の顔とも言える外壁や、その周辺の各部位は、雨風や紫外線から建物を守る重要な役割を担っています。
外壁
建物の外側の壁面全体を指します。外壁塗装の主役となる部分で、建物を雨風や紫外線から守る重要な役割を担っています。
軒天(のきてん)
屋根の軒先の裏側部分です。雨や風から建物を守り、延焼防止の役割もあります。
破風板(はふいた)
屋根の妻側(屋根の三角になっている部分の端)に取り付けられた板です。風や雨の吹き込みを防ぎ、火災の際に炎が屋根の内部に入り込むのを防ぎます。
鼻隠し(はなかくし)
屋根の軒先(雨樋が取り付けられている部分)に取り付けられた横板です。雨樋の取り付け部分を隠す役割があり、建物の美観を保ちます。
雨樋(あまどい)
屋根に降った雨水を集めて、地面に排水する設備です。雨樋が劣化すると、雨水が適切に排水されず、建物の腐食につながることがあります。
戸袋(とぶくろ)
雨戸を収納する箱状の部分です。木製や金属製など様々な素材があります。
水切り
基礎や窓の下など、建物の特定の箇所に設置される金属製の部材です。雨水が壁面を伝って建物の内部に侵入するのを防ぎます。
2. 屋根関連
建物の一番上にある屋根は、一年中、雨や紫外線にさらされています。屋根と各部位の劣化は、雨漏りの原因にもつながります。
屋根
建物の最上部で、雨や風、紫外線から建物を守る最も重要な箇所です。屋根材の種類によって、塗料の選び方も変わります。
棟板金(むねばんきん)
屋根の頂上部分(棟)を覆う金属板です。屋根材の継ぎ目を保護し、雨水の侵入を防ぎます。
ケラバ
屋根の妻側にある、外壁から突き出ている部分です。雨風が外壁に直接吹き付けるのを防ぎます。
雪止め
屋根に積もった雪が、滑り落ちるのを防ぐための金具です。積雪地帯の建物に設置されることが多く、落雪による事故を防ぎます。
3. 窓・開口部関連
窓や玄関などの開口部周辺も、劣化しやすい箇所の一つです。美観を保つためだけでなく、雨水の侵入を防ぐためにも塗装が必要です。
窓枠
窓の周囲を囲む枠材です。サッシとも呼ばれ、窓を固定し、雨水の侵入を防ぐ役割があります。
シャッターボックス
シャッターを収納する箱状の部分です。シャッター本体の保護や、美観を保つために塗装されることがあります。
庇(ひさし)
窓や玄関、勝手口などの上部に取り付けられた小さな屋根です。雨水が窓に当たるのを防いだり、日差しを遮ったりします。
4. 基礎・土台関連
建物の土台を支える基礎やその周辺は、建物の構造を維持するために非常に重要です。
基礎
建物を支えるコンクリート製の最下部の構造物です。建物の重みを地面に伝える重要な役割を担っています。
土台水切り
基礎と土台(建物の骨組み)の間に設置される水切り部材です。雨水が基礎と土台の間から侵入するのを防ぎ、建物の腐食を防ぎます。
犬走り(いぬばしり)
建物の周囲に設けられた、コンクリートや玉砂利などで舗装された部分です。地面からの泥はねを防いだり、建物の保護や美観を保つ役割があります。
5. その他の付帯部
建物には、外壁や屋根以外にも、塗装が必要な細かな部位がたくさんあります。これらを「付帯部」と呼びます。
換気フード
換気扇の外部に取り付けられたカバーです。雨水の侵入を防ぎ、換気扇を保護します。
配管カバー
エアコンの室外機から壁面に伸びる配管を覆うカバーです。配管を紫外線や雨風から守り、劣化を防ぎます。
霧除け
窓や勝手口などの上部に取り付けられた、小さな庇です。雨や霧が窓にかかるのを防ぎます。
面格子(めんごうし)
窓の外側に取り付けられる、防犯用の格子です。風通しを保ちながら、不審者の侵入を防ぎます。
上記で紹介した用語を参考に、ぜひ塗装工事の専門知識を深めてみてください。ご不明な点があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。